ゆる日和

毎日の日々をゆるっと残していきます(今は主に育児について)

つわり体験記② ひどくなる嘔気、そして嘔吐

前回までのお話↓

 

yurubiyori.hatenablog.jp

 

つわり体験記② ひどくなる嘔気、そして嘔吐

 

7週目あたりからだんだんと嘔気が酷くなりました。そしてこの頃から職場の長期休暇も終わり、出勤することに。仕事に行けるのか、不安もありましたがこの時点では頑張って行きました。食堂で、ほとんど食べずに残す私。一緒にご飯を食べていたリーダーさんがすぐ気づきました。食堂からの帰り道に小声で「もしかして、、」と聞いてくれたのでお伝えしました。「無理しないで診断書出して休んでもいいからね。」と言ってくれました。本当にありがたかったです。

しかし、当時の職場では、私以外に一人妊婦さん、一人が病気で休養中という状況でした…。休んでいいと言われているものの、これで私が休んだらほかの人の負担がさらに増大するなあ、と分かっていたのですぐに休む決断が出来ませんでした。3日間くらい頑張って出勤していました。

書くまで忘れていましたが、思い返せば、たった3日間ですが、仕事が終わって帰宅途中に気持ち悪さ+しんどさで涙ぐみ、家に着いたとたん号泣していました(笑)そして、夫から「体調悪いのに頑張って出勤して偉いね!」というメールに対して、「無理して出勤するのなんて偉くもなんともない!!休んだほうが偉い!!」と怒りの返信をするという(笑)

※ちなみに、夫は始終心配してくれていて、無理せず休んだら、仕事辞めてもいいよと言ってくれています。(夫の転勤の都合で、私は2か月後に退職することが決まっていたので、早めに退職したらと言ってくれてました。)それでも私が出勤していたので、偉いぞ!!と励ましてくれたのです…。

 

そんな3日間を過ごしていると病気休養中の方が戻ってきました。リーダーさんにも改めて「休んでいいからね。」と言われました。夫に対して送ったメールの通り、休んだほうが偉いんだと改めて自分に言い聞かせ、仕事をお休みする決断をしました。

 

さて、お休みするのには診断書が必要です。6週目の初診は一般的な病院がお休み期間だったので、知り合いの先生に診てもらっていたのでした。改めて近く(といっても車で15分くらいの距離)の産婦人科に受診。一通り健診ぽい感じで血圧、尿検査、エコーとかをしてもらい終了。問題なしとのこと。そこで、つわりで食べられず体調が悪く仕事を休みたいため診断書がほしい旨を相談。

先生「うーん、経過は順調だけどねえ。…で、どのくらい休むの?」

今思えばなんてない言葉ですが、診断書を渋るような先生の様子に、当日の私はこの言葉にすごくショックを受けてしまいました。

経過は順調→それは胎児の話で私の話ではない(少なくとも私の中では。きっとその時点でケトンとか出てなかったからと思うけど)

どのくらい休むの?→どのくらいでつわりが治まるか私が分かるとでもいうのか。

 

その時はしんどくてしんどくて、助けてほしい一心で受診していました。受診の時点で確か3キロくらい減っていたと思います。風邪をひいたり、ケガをしたり、体調が悪ければ病院にいって薬なり処置をしてもらって治す、病院に行けば治すための治療をしてくれる、私の中でその思いがありました。受診さえすればなんとかしてくれる・・・。その思いが間違っていたのだと思いました。

ああ、こんなにしんどいのに、病院でも助けてくれないんだ。受診しても何もしてもらえないなら耐えるしかないんだ。と思いました。(しんどさの余り被害妄想入ってます。笑)

とりあえず分からなかったので1週間分の診断書をもらいました。(1週間で治まる気は全くありませんでしたが、治まりますようにという願いはありました(笑))

 

そしてそこからの一週間、嘔気は治まらず、吐きたいのに吐けない日があり、とうとう嘔吐したことを皮切りに、ひたすら嘔吐する日々が始まりました。そもそも食欲がないので胃の中には物がないのです・・・。何を吐くかというと、胃液と空気です!

夫が何か少しでも食べられるものを、と毎回5000円分くらいの食料を買ってきてくれました。(ありがたい・・・;;)買ってきてくれたものの中で、「これなら…」と思うものも、一口食べては、いらない、一口舐めてはいらない、…。まだ少しは口にできたのが、フルーツのスウィーティー?だったかな、皮の厚い柑橘類…。あと巨峰、いちご。これも、一口ずつとかですが、1日1回とかは食べました。(吐きますが)

しかも、夫が全部洗って、皮をむいて(巨峰も!)、お皿に盛りつけて出してくれるのです(ほんと優しい;;)。夫が朝仕事行く前にこのフルーツ盛り(フル盛)を準備してくれて、私は昼に夫からの「少しでも食べてよ!」というメールに促されるように、すべては無理ですが、一口、ちびちびと食べるのです。そして常にある気持ち悪さに負け、横になり、吐き気がこみ上げ、起き上がり、吐く、吐く…。食べたものを吐き、胃液を吐き、空気を吐き…。

 

つわり中はよく、「この時期の赤ちゃんは、お母さんが食べなくても大丈夫!食べられるものを、食べられるときに、少しずつたべればOKだからね!」なんて言葉を聞きますね。実際受診したときに助産師さんからも言われましたし、ネットでもたくさんそんな言葉を見ました。これで安心する方も多いと思います。でも、私にとっては冷たい言葉に感じました。

「食べられるものもない、食べられるときもない、少し食べたら吐く。こんな状態なのに、母体の心配より胎児の心配かよ。やっぱり誰も助けてくれない。」と(笑)

実際この頃の私はひたすら気持ちが悪く、ひたすら吐くばかりで自分のことでいっぱいいっぱいで、お腹にいる子どもが可愛いとか、嬉しいとかそんなプラスの感情は一切ありませんでした。(もちろん今は違いますよ)

この後もまだ体調不調は続くわけですが、そんな中、ドラえもんみたいな形が元気よく動くエコーを見て、「怖い」とすら思いました。なんで私はこんなにも死にそうになっているのに、この生き物はこんなに元気なんだ。私の内臓の中に、私とは違う別のナニカ(生き物)が巣食っていて、私の栄養をどんどん吸い取っていっている、と。(明らかにこの精神状態はおかしいですね笑)

 

だから、私は同じように何も食べられず苦しんでいる妊婦さんには、「この時期の赤ちゃんは、お母さんが食べなくても大丈夫!食べられるものを、食べられるときに、少しずつたべればOKだからね!」なんて言わないように決めました。だって、食べられなくて大丈夫なはずないので。食べられなかったら母子ともに死んでしまうので…。

もし言葉をかけるとしたら・・・。なんて言おうか・・・。

「無理に食べないで点滴したほうがいいよ。」っていうかな…。点滴しても良くなるわけではないですが、命がつながるので。

 

私は、先に書いた通り病院不信感MAXになってしまっていたので、あまりの私の惨状を見かねて夫から「点滴してもらおうよ。病院行こうよ。」と言われても断っていました。(笑)「どうせケトン体でなくて、順調ですからって言われるよ。」「点滴なんてしてもらえないよ、私程度の症状では。」「病院に行ったって誰も助けてくれないんだから。」「私はこのまま枯れていくの…。」

と、なんともめんどくさく病んでいたのです・・・。いや、でもその時は本当に病院に行っても何もならないと思っていました。

 

この時思ったことでよく覚えているのは、「生きられない」でした。(今思えば大げさかもしれませんがその時は本当にそう思いました・・・)。つわりで死にたいと思った人もいるようですが、私は積極的に死にたいと思うのとはちょっと違って、このままだと生きたくても生きることが出来ない・・・誰も助けてくれない・・・生きるための行動がとれない・・・人間でいられない・・・て感じでした。(夫からも、後にこの時の私の様子を「ミイラ化してた。」と言われました笑)

食べられない、気持ち悪い、歩くのもフラフラ壁伝い、尿も少量、ただひたすら横になって嘔気のなすがまま吐き続け、しんどくて夫に泣いて訴える・・・。

 

そうして日々耐えているうちに、診断書の期限がやってきます。とてもじゃないけれど出勤できる状況ではなく、延長の診断書をもらいに受診することに。

 

ちなみに、「つわりしんどかったけど、仕事してたら気が紛れた。」「仕事中は大丈夫だった。」みたいな人もいると思いますが、本当につわりが酷くて大変だと何をしても紛れることはないので、つわりが酷くて苦しんでいる人はその言葉に惑わされて間違っても無理に仕事を続けないように。紛れる人は、その程度のつわりだったということです。仕事をしてて紛れる場合は、どんどん仕事をしたらいいと思います。

 

 つづく

 

 

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