つわり体験記⑥【終】 妊娠中期~後期の不調
前回のお話↓
さて、やっと辛くて長かったつわり(悪阻)がおわりました。
夫の仕事の都合で引っ越しが決まっていたので、そのタイミングまでに嘔気や嘔吐が治まっていたのが救いでした。
(引っ越し準備はすべて夫にしてもらいました・・・。ありがたや)
しかし、なぜかスッキリしません…。嘔気と嘔吐はないのですが、代わりに出てきた症状としては…。
・食後の後味の悪さ 苦いような酸っぱいような
・食後の気持ち悪さ(嘔気はない)
・食後の胃内容物の逆流
・胃もたれ、胸やけ
・一度にたくさん食べられない
・寝ているときに内容物が上がって、下がった時の食道部分の激痛
・すぐ疲れる
これらが妊娠中期~後期を通して続きます。
でも!!!つわりピーク時に比べてると食べられるだけマシ!!と思って乗り切りました。主に消化器系の症状については逆流性食道炎の症状だと思います。たぶん、たくさん吐いたので、逆食になってしまったのでしょう・・・・。
あとすぐ疲れるのは、寝たきりだったから体力がなくなってしまったのでしょう。
よく安定期、と言われる妊娠中期ですがそんな症状があったため元気元気!!とはいきませんでした。四六時中じわーーーと続く胃、消化器系の不調とお付き合いをしながら、体調をみながらゆっくり生活しました。楽しくショッピングなんて行けるわけもなく。引っ越し後は再就職をせず、ゆっくりできる時間も多いためよかったです。
ご飯はおいしく食べられません…。ご飯を食べた後のことを思うと憂鬱で、食欲はあまりなく、胃が小さくなったからか、量もそこまで食べられず。
ある日の夕食、少し食べすぎました。そしたら食後から胃がキリキリ締め付けられるような痛みが…。ひどい痛みが2時間以上続きました。夜12時を過ぎても治まらず寝ることが出来なかったので、受診先の産婦人科へ連絡して受診。2種類の胃薬をもらいました。
食べ過ぎを反省し、ここにきてやっと「食べられるときに、食べられるものを、少しずつ」を実践することになります(笑)
そんな風なので、体重もなかなか増えません。つわりピーク期間で7キロ程度へった体重から2,3キロ増えたあたりでしばらく横ばいでした。
妊娠中期を通して私の体重は横ばいのまま増えないけれど、お腹の中では順調に大きくなっていたので、胎児の成長は問題ありませんでした。何より何より。
消化器のじわっとした不調を抱えたまま、日によっては横になっていないと辛いくらい気持ち悪い日もありながら、妊娠中期も半分以上すぎました。
「安定期になったらヨガをするんだ♪」と思っていたのを体調不良を理由に延期延期にしており、さすがにこのままだと良くない、何か運動をしないとと思ってマタニティヨガ教室へ申し込み。妊婦の場合は定額通い放題でしたが、「無理をしない」をモットーに過ごしていた私は週1回行ければOKという低い目標を(自分の中で)設定し申し込んだのでした。
後期へ突入。
だんだんとお腹も大きくなってきました。食後の不調は変わらず、むしろ物理的に胃が押し上げられるせいか、悪化してくる始末。嘔気も伴う日もでてきました。それでも吐いてはいません。つわりよりマシ、つわりよりマシと思いながら過ごします(笑)病院から処方してもらっている胃薬を飲み続けます…。妊娠後期は便秘になるといいますが、私は軟便・下痢がずっと続いています。たぶん消化管が弱っているのでしょう…。
ただ、気持ち悪くて横になっていないと辛い日もありますが、モノによっては美味しく食べられる日も出てきました!(食後は後味悪いし、気持ち悪いですが。食べてる瞬間はおいしく食べられるのです!)
そして、こうやって記事を書いている今、妊娠9か月、33週ですが、なんと…。
お寿司なら割と食べられるのです(*‘ω‘ *) お寿司(*‘ω‘ *)すき
なので、お金はかかりますが、よくお寿司頼んだり買ったりお寿司屋さんに連れて行ってもらってます(笑)
(妊娠中の生ものは避けたほうが良いと言われていますね。ただお寿司なら食べられるんです…食べられるんです;;…だからできるだけ新鮮なものを選んだり、新鮮なものを出してくれるお店で食べたりしています。ちなみに水銀の関係でマグロ等は食べていません)
(夫からは、きっと後に「なぜかお寿司なら食べられたんだよな~!!!」とネタにされるでしょう)
あと、食後にすぐじっとしないで、歩き回ったりお散歩したりすると気持ち悪さが半減することに気づいて、無理のない範囲で食後は部屋の中を歩いたり、お散歩に出かけたりするようにしています。
体重もここ最近で徐々に増えてきて、妊娠前の体重に近づいています。というか、妊娠前の体重より少し+になってました!!
ヨガにも頑張って行っています。
そろそろ妊娠も終わり、出産が近づいています。
正直なところ、早く産んでしまいたいです(笑)妊娠中はあまりにも辛すぎた…。
未だに続く不調もありますが、なんとか妊娠期間を過ごせています。
子どもへの愛着も、つわりが落ち着いてくると同時に徐々に出てきました。
だから、今つわりに苦しんでいる妊婦さんにも大丈夫ですよというメッセージを伝えたいです。
産むまで吐き続けるような本当に重度のつわりは私は経験していないので、その点については何も分からないですが、私と同じくらいの程度の人には、大丈夫ですよと伝えたいです。
つわり中は終わりがなく、医療的な処置をされても症状が治まることは少ないと思います。どんどん精神をやられていきます。追い詰められて、それでも妊娠を終わらせる選択肢はなくて、ひたすら耐えるしかありません。精神的な支えが必要です。
私の場合は夫が精神的な支えになってくれました。
夫がいたからここまで頑張れました!
無理しないでください、我慢しないでください、信頼できる人(夫、家族、…)に頼ってください。自分でヘルプを求めてください!そうでないと、命にかかわります。赤ちゃんもちろんそうですが、なによりあなた自身の命にかかわります。あなたの命がなければ赤ちゃんも育たないので、優先すべきは自分自身、あなたの体と心です!!
信頼できる人がいなければ、病院に電話してヘルプを求めてください、病院が対応してくれなければ地域の市町村の母子保健課に電話してください。保健師さんに頼ってください。(病院はきっと医療的な処置をしてくれるでしょう、市町村の保健師さんはきっと話をあなたの話を親身に聞いてくれるでしょう)
「つわりは必ず終わりが来るから頑張って。」という言葉は、「食べられるときに、食べられるものを、少しずつ。」と同じように、つわり最中の私には何の意味もありませんでした。
産むまで終わらない人もいる、私もそうかもしれない、本当に終わるのか。「今」「この瞬間」が辛く、それでいっぱいいっぱいなのです…。先のことは考えれれないのです…。「今」楽になりたいのです…。
だから、今、この瞬間、精神的な支えとなってくれる人に傍にいてもらうことが大切だと私は思います。
妊娠を乗り越えれば次は出産…出産を乗り越えれば次は育児…。
妊娠した時点で終わりのない試練が続いていくのかもしれません!でも、つわりを乗り越えれば、あとは必ず幸せや喜びが伴う試練なのではないかと思います。
私はこれからも大好きな夫と一緒に、幸せを感じながら出産や育児に取り組んでいきたいと思っています。
蛇足ですが、
つわりには何の意味もない、ただ妊婦を苦しめるだけの忌々しいモノ。という憎しみを持っていた私ですが、体調が落ち着いた今、つわりのメリットを調べてみました。
そしたら、嘔気嘔吐を伴うひどいつわりがあった妊娠では、大きくて健康な赤ちゃんが生まれやすい、IQが高い子どもに育つ、という研究結果があるようです。
少しは救われる気持ちになれますね。(つわりが終わった今だから言えますが)
以上です。
つわり体験記⑤ 吐かなくなる!!
前回のお話↓
仕事復帰してからも、1日に2~3回吐くのが、徐々に1回になり、吐かない日があり、たまに吐き、吐かない日が増え・・・。
嘔気はまだありましたが、1回も吐かない日が続くようになりました!
ある日突然、朝起きたら気持ち悪さが消えスッキリ!!!!というような終わり方をされる人もいるようですが、私の場合は徐々に徐々にという感じでした。確実に言えることは、17週目には嘔吐しない日が増え、20週目には嘔気もなくなっていたということです。
ピークは7週目~12週くらい?この間に合計7キロくらい減りました。
12週~20週にかけて徐々に落ち着いてくる。(体重は増えませんでした。)
振り返れば多分こんな感じだったとおもいます。
漢方もプリンペランも20週目には飲んでませんでした。
ただ、私はつわりが終わったら、安定期になったら、妊娠前のようにおいしいものをモリモリたべて、おいしいと感じて、ショッピングにも行って、楽しい生活が送れるものと信じていました。
つづく
つわり体験記④ 終わる気配がない日々~仕事復帰
前回のお話↓
一般的につわりは10週がピークで16週ごろに終わると言われているようですね。夫からは「10週ピークだから!もう少しで終わるから!」「12週頃から落ち着くから!もうすぐだから!」「もうすぐ、もうすぐ。」とよく励ましてもらいました。
もうすぐ、もうすぐ・・・もうすぐ、もうすぐ・・・。
そんな気持ちで1日1日を過ごす日々。朝起きて一番に「今日はどうかな。」と願う日々。
ケトン体3+も継続。1週間ごとに延長の診断書をもらいました。
終わる気配もなく。ひたすら耐える。
途中、受診に付き添ってくれている夫が先生に薬の処方を相談してくれて、漢方とプリンペランを処方されました。お守りのように飲みます。劇的な効果はありませんが、ないよりマシ。。。と思ってきちんと飲みました。ただひたすら耐えるよりも、薬を飲むほうが治療している感があって気持ち的には助かりました。
そして仕事をお休みして1か月が過ぎ、確か2か月目に入ってしばらくして、仕事復帰します。本当はもっと休みたかったのですが、夫の転勤の都合で1か月後に退職が決まっていたのです。このまま済し崩しで退職になるのが嫌で、せめて最後の数週間だけでもと思い復帰しました。実際、そのタイミングではピークは過ぎていたと思います。嘔吐の頻度も減りました。だから復帰できたと思います。
復帰の時の状況としては
・ピークは過ぎた
・食べられるものはイチゴのみ(お弁当はイチゴのみのイチゴ弁当)
・仕事中もトイレで吐く(2~3回)
・後味が悪くなってきた
・ケトン体は変わらず3+
後味が悪くなってきた← これが曲者で、9か月になった今でも続いています。
食べた後に、苦いような酸っぱいような変な味が口に広がります。そして胃から空気や内容物が上がってきてゲップと一緒に出てくる。気持ち悪い。多分、吐き過ぎて逆流性食道炎ぽくなってしまっていたのだと思います。9か月の今は物理的に胃が押し上げられているせいだとおもいます。
あと、イチゴ弁当も食べているし、嘔吐の頻度も減ったし、復帰後はケトン体改善されているだろうと思ったら、受診の際まさかの3+のままでした。入院も考えてくださいと言われたのですが、その後少しずつ食べられるようになりケトン体は出なくなりました。
つづく
つわり体験記③ 終わりの見えない日々
前回のお話↓
つわり体験記③ 終わりの見えない日々
仕事を休んでひたすら嘔気と嘔吐と向き合う日々。
ちなみに、仕事を休むことになった際、職場には妊娠を公表しました。まだ初期の初期で今後の妊娠がきちんと継続できるか全く保証のない時期ですが、いつまで休むことになるのかも分からないし、職場に迷惑をかけることになるのは確実なので、(私はすでに診断書を郵送して自宅で休養していたので)リーダーさんにお願いして職場スタッフに伝えてもらいました。結果的にはその時点で公表しておいてよかったです。休職中、少しは罪悪感もなくなるし、復帰した際にもすごく気を使ってもらえて有難かったです。
今までの経過や諸々の事情で安定期までは絶対に報告したくない!!!という意思がある場合は別ですが、それ以外でつわりが酷く仕事を休む場合には「まだ安定期ではないですが…」と断ってから公表したうえで(職長からスタッフに伝えてもらって)休むのがいいんじゃないかなと思います。(私の場合は職場に女性スタッフが多く理解もあり恵まれていたからできたことかもしれません。それぞれの状況にもよりますね。)
最近では芸能人の柳原可奈子さんも悪阻でお仕事セーブを安定期前に報告されていました。すごく共感して応援してしまいました。
さて、延長の診断書をもらいに受診。そこでケトン体3+。急に心配した様子の看護師さんが「点滴しとく?」と。確かこの時点では体重はどんどん減っていて-4か5キロくらいだったかと思います。
私はケトン体が出たことに安心しました。実は、これでケトン体が出なかったらまた順調と言われて、診断書もしぶしぶ出されて治療もされないんだ。と不安だったのです・・・。これでやっと治療の対象としてみてもらえるんだとほっとしました。なんだかおかしな話ですが・・・。
診察は前回とは別の先生でしたが「食べられなかったらいつでも点滴にきていいから。」と言われました。やっと医療の信頼を取り戻し始めます(笑)
ただ、点滴を受けたからと言って症状が良くなるわけではありませんでした。点滴を打ちに通うことになりますが、点滴中も吐きます。点滴後も吐きます。(初回の点滴直後は少しマシでした。きっと脱水が改善されたからだと思います。)あと、点滴したから多少食事がとれなくても安心と、夫からの「何か少しでも食べて」攻撃が減りました(笑)
嘔気も嘔吐も変わらずだったので、横になって耐え、しくしく泣いて夫に訴えることは変わらず。本当に夫もよく耐えてくれたと思います。優しくしてくれて、できることはすべてやってくれたように思います。感謝感謝です・・・。
こんなに愛をもって優しく看病してくれて、私は夫に一生恩返しをしていくんだと心に決めています(笑)
そんなこんなで点滴を始めたものの、症状は変わることなく1週間が経過するのです。
つづく
つわり体験記② ひどくなる嘔気、そして嘔吐
前回までのお話↓
つわり体験記② ひどくなる嘔気、そして嘔吐
7週目あたりからだんだんと嘔気が酷くなりました。そしてこの頃から職場の長期休暇も終わり、出勤することに。仕事に行けるのか、不安もありましたがこの時点では頑張って行きました。食堂で、ほとんど食べずに残す私。一緒にご飯を食べていたリーダーさんがすぐ気づきました。食堂からの帰り道に小声で「もしかして、、」と聞いてくれたのでお伝えしました。「無理しないで診断書出して休んでもいいからね。」と言ってくれました。本当にありがたかったです。
しかし、当時の職場では、私以外に一人妊婦さん、一人が病気で休養中という状況でした…。休んでいいと言われているものの、これで私が休んだらほかの人の負担がさらに増大するなあ、と分かっていたのですぐに休む決断が出来ませんでした。3日間くらい頑張って出勤していました。
書くまで忘れていましたが、思い返せば、たった3日間ですが、仕事が終わって帰宅途中に気持ち悪さ+しんどさで涙ぐみ、家に着いたとたん号泣していました(笑)そして、夫から「体調悪いのに頑張って出勤して偉いね!」というメールに対して、「無理して出勤するのなんて偉くもなんともない!!休んだほうが偉い!!」と怒りの返信をするという(笑)
※ちなみに、夫は始終心配してくれていて、無理せず休んだら、仕事辞めてもいいよと言ってくれています。(夫の転勤の都合で、私は2か月後に退職することが決まっていたので、早めに退職したらと言ってくれてました。)それでも私が出勤していたので、偉いぞ!!と励ましてくれたのです…。
そんな3日間を過ごしていると病気休養中の方が戻ってきました。リーダーさんにも改めて「休んでいいからね。」と言われました。夫に対して送ったメールの通り、休んだほうが偉いんだと改めて自分に言い聞かせ、仕事をお休みする決断をしました。
さて、お休みするのには診断書が必要です。6週目の初診は一般的な病院がお休み期間だったので、知り合いの先生に診てもらっていたのでした。改めて近く(といっても車で15分くらいの距離)の産婦人科に受診。一通り健診ぽい感じで血圧、尿検査、エコーとかをしてもらい終了。問題なしとのこと。そこで、つわりで食べられず体調が悪く仕事を休みたいため診断書がほしい旨を相談。
先生「うーん、経過は順調だけどねえ。…で、どのくらい休むの?」
今思えばなんてない言葉ですが、診断書を渋るような先生の様子に、当日の私はこの言葉にすごくショックを受けてしまいました。
経過は順調→それは胎児の話で私の話ではない(少なくとも私の中では。きっとその時点でケトンとか出てなかったからと思うけど)
どのくらい休むの?→どのくらいでつわりが治まるか私が分かるとでもいうのか。
その時はしんどくてしんどくて、助けてほしい一心で受診していました。受診の時点で確か3キロくらい減っていたと思います。風邪をひいたり、ケガをしたり、体調が悪ければ病院にいって薬なり処置をしてもらって治す、病院に行けば治すための治療をしてくれる、私の中でその思いがありました。受診さえすればなんとかしてくれる・・・。その思いが間違っていたのだと思いました。
ああ、こんなにしんどいのに、病院でも助けてくれないんだ。受診しても何もしてもらえないなら耐えるしかないんだ。と思いました。(しんどさの余り被害妄想入ってます。笑)
とりあえず分からなかったので1週間分の診断書をもらいました。(1週間で治まる気は全くありませんでしたが、治まりますようにという願いはありました(笑))
そしてそこからの一週間、嘔気は治まらず、吐きたいのに吐けない日があり、とうとう嘔吐したことを皮切りに、ひたすら嘔吐する日々が始まりました。そもそも食欲がないので胃の中には物がないのです・・・。何を吐くかというと、胃液と空気です!
夫が何か少しでも食べられるものを、と毎回5000円分くらいの食料を買ってきてくれました。(ありがたい・・・;;)買ってきてくれたものの中で、「これなら…」と思うものも、一口食べては、いらない、一口舐めてはいらない、…。まだ少しは口にできたのが、フルーツのスウィーティー?だったかな、皮の厚い柑橘類…。あと巨峰、いちご。これも、一口ずつとかですが、1日1回とかは食べました。(吐きますが)
しかも、夫が全部洗って、皮をむいて(巨峰も!)、お皿に盛りつけて出してくれるのです(ほんと優しい;;)。夫が朝仕事行く前にこのフルーツ盛り(フル盛)を準備してくれて、私は昼に夫からの「少しでも食べてよ!」というメールに促されるように、すべては無理ですが、一口、ちびちびと食べるのです。そして常にある気持ち悪さに負け、横になり、吐き気がこみ上げ、起き上がり、吐く、吐く…。食べたものを吐き、胃液を吐き、空気を吐き…。
つわり中はよく、「この時期の赤ちゃんは、お母さんが食べなくても大丈夫!食べられるものを、食べられるときに、少しずつたべればOKだからね!」なんて言葉を聞きますね。実際受診したときに助産師さんからも言われましたし、ネットでもたくさんそんな言葉を見ました。これで安心する方も多いと思います。でも、私にとっては冷たい言葉に感じました。
「食べられるものもない、食べられるときもない、少し食べたら吐く。こんな状態なのに、母体の心配より胎児の心配かよ。やっぱり誰も助けてくれない。」と(笑)
実際この頃の私はひたすら気持ちが悪く、ひたすら吐くばかりで自分のことでいっぱいいっぱいで、お腹にいる子どもが可愛いとか、嬉しいとかそんなプラスの感情は一切ありませんでした。(もちろん今は違いますよ)
この後もまだ体調不調は続くわけですが、そんな中、ドラえもんみたいな形が元気よく動くエコーを見て、「怖い」とすら思いました。なんで私はこんなにも死にそうになっているのに、この生き物はこんなに元気なんだ。私の内臓の中に、私とは違う別のナニカ(生き物)が巣食っていて、私の栄養をどんどん吸い取っていっている、と。(明らかにこの精神状態はおかしいですね笑)
だから、私は同じように何も食べられず苦しんでいる妊婦さんには、「この時期の赤ちゃんは、お母さんが食べなくても大丈夫!食べられるものを、食べられるときに、少しずつたべればOKだからね!」なんて言わないように決めました。だって、食べられなくて大丈夫なはずないので。食べられなかったら母子ともに死んでしまうので…。
もし言葉をかけるとしたら・・・。なんて言おうか・・・。
「無理に食べないで点滴したほうがいいよ。」っていうかな…。点滴しても良くなるわけではないですが、命がつながるので。
私は、先に書いた通り病院不信感MAXになってしまっていたので、あまりの私の惨状を見かねて夫から「点滴してもらおうよ。病院行こうよ。」と言われても断っていました。(笑)「どうせケトン体でなくて、順調ですからって言われるよ。」「点滴なんてしてもらえないよ、私程度の症状では。」「病院に行ったって誰も助けてくれないんだから。」「私はこのまま枯れていくの…。」
と、なんともめんどくさく病んでいたのです・・・。いや、でもその時は本当に病院に行っても何もならないと思っていました。
この時思ったことでよく覚えているのは、「生きられない」でした。(今思えば大げさかもしれませんがその時は本当にそう思いました・・・)。つわりで死にたいと思った人もいるようですが、私は積極的に死にたいと思うのとはちょっと違って、このままだと生きたくても生きることが出来ない・・・誰も助けてくれない・・・生きるための行動がとれない・・・人間でいられない・・・て感じでした。(夫からも、後にこの時の私の様子を「ミイラ化してた。」と言われました笑)
食べられない、気持ち悪い、歩くのもフラフラ壁伝い、尿も少量、ただひたすら横になって嘔気のなすがまま吐き続け、しんどくて夫に泣いて訴える・・・。
そうして日々耐えているうちに、診断書の期限がやってきます。とてもじゃないけれど出勤できる状況ではなく、延長の診断書をもらいに受診することに。
ちなみに、「つわりしんどかったけど、仕事してたら気が紛れた。」「仕事中は大丈夫だった。」みたいな人もいると思いますが、本当につわりが酷くて大変だと何をしても紛れることはないので、つわりが酷くて苦しんでいる人はその言葉に惑わされて間違っても無理に仕事を続けないように。紛れる人は、その程度のつわりだったということです。仕事をしてて紛れる場合は、どんどん仕事をしたらいいと思います。
つづく
つわり体験記① 妊娠発覚~体調不良自覚
つわりには個人差があるとよく言われます。私の母は「無性に○○が食べたくなったのよね~。お父さんにわざわざ買ってきてもらったりして。」と何か特定の物が食べたくなったとよく話してくれていました。そして、同じ職場の妊娠された方は全くつわりらしいつわりがなかったようで…。その方から妊娠報告を受けたのが妊娠4か月頃でしたが、報告を受ける前に「あれ?もしかして妊娠されたかな。」と思うことはあったのですが、普段通り一緒に食堂に行ってごはんもモリモリ、ラーメンだったり何でも食べていたので半信半疑のままでした(笑)報告を受け、やっぱり~と思う反面、全くつわりがなかったと聞いて「そういうこともあるのかー!」と驚き。
さて、その方から妊娠報告を受けた数か月後、私の妊娠も発覚するのですが。
それは今まで経験したことのない壮絶な体調不良の始まりだったのです(涙)
この記事を書いている現在は妊娠9か月です。今でも体調は万全ではなく、基本食べる事が楽しくないし、妊娠前のように元気な日はありません。食後には気持ち悪くなってしまうことが大半。
でも!!!!つわりピークの2か月に比べたら全然マシ。ちゃんと人間として生活できています。食事量が少しであっても、食後に気持ち悪くなったとしても、食べることが出来ます。吐きません。週1回のヨガにも気合で頑張って行くことができていますし、夫と話して笑うことができます(*´ω`)お散歩もできます(*´ω`)妊娠前と比べれば体調は悪いですが、つわり時と比べれば体調は良い!と断言できます。幸せを感じます(*´ω`)
つわりで産むまで吐き続ける人もいるとか。(恐ろしいことです。現代でなければ命を落としていたことでしょう。)それに比べると私は(未だに不調ですが)つわりが落ち着くことのできた幸運なほうなのでしょう。
しかし!つわりは人それぞれで、ほかの人と比べることは良くないですね。
私もつわりのピークが過ぎたあたりから、つわりが酷かった方のブログなどを読んで、決して自分と比べるわけではなく、私と同じだったこと、違う事、今後の回復の希望など、たくさん情報をもらって勇気づけられることもありました。なので、割と体調がマシになってきている今、同じようにつわりで苦しんでいる方へ、どんな形でもお役に立てたら嬉しいなと思い書くことにしました。
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つわり体験記① 妊娠発覚~体調不良自覚
よくある自分でできる妊娠検査薬で妊娠が判明しました。例のごとく少し早めのタイミングで試してみたので、しばらく待ってから受診し胎嚢と心拍を確認してもらいました。妊娠検査薬で陽性の時点では、もちろんですが全く体調に変化はありませんでした。受診は6週目くらいに行きましたが、その1週間くらい前から食欲がなくなり、食事を食べられなくなっていたので5週目くらいから不調を感じていたと思います。
最初のきっかけは、夫が作ってくれたキーマカレーでした。作ってくれた当日は、確か「おいしいおしい。」と完食したと思います。で、翌日に余ったキーマカレーが出てきたときに、においがキツいと思ったとこと、口に運んでも全く食べたいという気持ちが起こらず、一口舐めるくらいで終わったことを覚えています。
(ちなみに、未だにカレーは食べられません(笑)カレー大好きな夫には申し訳ないですが…)
そこからは急に食欲が落ち、食べたい気持ちがなくなりました。職場でも、食堂のかけうどんを完食できずに残した記憶があります。
5~6週目の時点では食欲消失、嘔気、その程度でした。ちょうど6週目~7週目あたりで職場の長期のお休み期間とかぶったので、おうちでぐったりしていたと思います。そして、7週目あたりから嘔気が強くなってオエオエ言い出します。
そこからが私たち夫婦にとって修羅場の始まりだったのです・・・。
つづく。